07.02.12 キャブでけた
できあがったキャブレターを壱号車に入れてみました。これで問題なくエンジンが動けば、もしラメが完成した暁に万が一火が入らなかった時の原因からキャブは除外できます。二台体制のいいところですね。各部品の機能を確認しながら作業が進められます。

同調はとってません、アイドルアジャストスクリューを閉めこんで各キャブのバタフライバルブの隙間を同じに調節してOKとしました。全開と開き始めの隙間が同じならおおよその同調はとれておるはずです。といってもねじを1/8回転づつ調整していくので結構細かいですけど。でもってパイロットスクリューの戻し回転は規定の2.5回転で4気筒とも同じにします。これでばらつきが出るときはどこかの通路の通りが悪いか、腐食などで隙間にばらつきがあるか、油面が狂っているか、ということになります。中古のヤバめのキャブを直すときはこの手順を踏まないでいきなりバキュームゲージだけに頼るとどこかが詰まってはいなくても中途半端に開通しているときなどにそれを見落としてしまい、うまく同調が取れないとか、ばらつきが大きいだとか結論してしまうことがあります。私は過去に何度もこれでトラブルシューティングができずに苦労したことがあります。この辺はインジェクション車の4連スロットルでも同じですね。
 さて、ここから先はあまり写真とっていません、マジモードで作業したのと久しぶりなので写真撮り忘れたのでした。スマソ。
 フューエルホースをつなぎ、アクセルとチョークのワイヤーを付けて、車のバッテリーからジャンプしてキーをオンにします。キルスイッチを何回かオンオフして電磁ポンプが止まるのを確認してからセルを回します。きゅるきゅるきゅる・・・・。おや?きゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅる・・・・・。かからない・・・・。あうあう。
 まさかほかに原因があるかも、と考えて一号車のキャブに戻すとあっさりとかかりました。やっぱりラメキャブのどこかが駄目のようです。
 せっかくなのでしっかりと暖機してから再度ラメキャブに換えてみますとかぶりながらも初爆があります。がんばってセルを回しながらアクセルを開けるとなんとか始動しました。上はちゃんと17000まで回ります。しかし下が駄目、3000回転以下でストールしてしまいます。アクセルを煽ってコゾーのスクーターみたいにしていればエンストはしません。こりゃスローかスターターの異常です。しかしそれ以外はオーバーフローもなく、上はきっちり回ります。
 作業を思い返してみると、各通路やジェットの状態を確認しましたがこのキャブはスタータージェットが嵌め殺しになっていてうまく掃除ができませんでした、キャブクリーナーにドブ漬けしていたのでいいかと思っていたのですがどうもダメのようです。

再度キャブの取り外しです、この後、フロートチャンバを開けて確認すると2,3番のスタータージェットが詰まりぎみになってました、エアで吹いてみたもののイマイチ通りません。またクリーナードブ漬けしたくても嵌め殺しジェットなので完全分解しないと出来ません。そんな面倒なことはしたくないので禁じ手のハリガネツンツンすることにしました。真鍮の通路を傷めるので一般的にはやってはいけないこととなっていますがどーしよーもないのでやってみることにしました。昔は荷札の針金なんかが細くて柔らかかったので最適だったのですがいまどきそんなものはあるはずもなく、困ったので「ねじりっこ」の青い被膜をとりさって中身の針金を取り出して使いました。4個のキャブの開通とその他の通路の開通を再度確認して終了。
 再度組み込んでセルを回すとあっさり始動、同調もまあまあです。一発でアイドリングが1500で安定しました。ガスケット類は再利用した上に何度も開けたり閉めたりした割にはガソリンの漏れやにじみもなく、きっちり18000まで吹けあがります。これでOKです、吹けあがりも一年以上調整していない壱号車キャブより鋭いくらいです。
1500でアイドリングしてます。バッチリです。

次はやっとエンジンです、これもいろいろとつまずきそうな予感がします。

 エンジン周りのガスケットやOーリングなどのパーツが届きました、一万円ナリ、あー総予算幾らになってしまうのか考えたくもない・・・。

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