07.02.18 ラメエンジンばらし
そんなわけで急遽ラメエンジンの腰上を使用することにしたために放置予定のラメエンジンをばらしてニコイチすることにしました。

カーボンもほとんど付いてなくて案外といい状態です。ガスケット抜けなどもなくてダメージもないようです。

バルブスプリングコンプレッサーで16個のバルブを一個ずつ外します。やたら小さいのでコッターなんかピンセットでつまむのにも一苦労です。250のくせに4気筒ってメカニズムの馬鹿さを実感する瞬間です。

外した部品はそれぞれどこのものかわかるように整理していきます。バルブ周りとカム周りはそれぞれ組み合わせがありますので元通りに組まないといけません。マーカーで書いてもいいのですが小分けにするのが簡単で間違いません。

16個を分解終了。この辺の手間はAE86でも、ロードスターでもほとんど変わりません。従ってショップに頼むと工賃はおんなじです。ロードスターのシリンダーヘッドオーバーホールに10万円なら納得かも知れませんけど250ccのバイクなら・・・もう一台買えそうです。ちょっと不条理を感じるところですね。

でもってばらしながら思ったのは、案外とラメエンジンは状態がいい。スラッジも全くなく、オイル焼けもなくて距離を走っていないかオイル管理がしっかりしていたのか。今までに開けた形跡はありません。かなり謎な部分です。腰下をばらして各クリアランスを計測すればはっきりするかと思いますがそこまでするのも面倒なので腰下は分解せずに保管ですな、捨てるにはちょっと惜しい気がします。
載せ変えたエンジンはいいモノだったのにキャブの制御が出来ずにほとんど乗らないまま私の所に流れ着いたということなのでしょうか。こいつは開けなくてもいいエンジンだったかもしれません。もっとも外見はどろどろでしたが。

ばらしついでに吸気ポートをちょっとだけ研磨して拡大しました。折角ばらすんだし、まあバリ取りみたいなもんです。


ラメシリンダーも非常にきれいで傷もなく、クロスハッチもきれいに残っています、シリンダーの状態は壱号車より上です。これはこのまま採用決定。ちょっとラメに使ってしまうのはもったいない気がするくらいです。

ケースカバーに傷も付いていなかったし、ラメエンジンは一体どのような3LN出身なんでしょう。どうして本来の車体から下ろされたのか、かなり謎なエンジンです。それとも腰下になにか問題を抱えているのでしょうか?今回は腰下は使わないので、また別な機会があればばらして確認することにしましょう。

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