07.10.07 仕方ないから再分解、腰下入れ替え


いきなり汚い写真ですいません、タンクを下からのぞいた図です。コックのネジ部からにじみがあったもののネジが固着して緩まず、諦めてシール剤てんこ盛り、にじみ解決。また出そうな気もしますが出たら考えましょう。

でもって相変わらず原因不明でエンジン始動せず。どうしようもないのでまたバラしてみることにしました。
エンジン下ろしてしまいました
で、せっかくだから腰下をラメ3LNに入れ替えしましょう。ピストン軽いし、ピストンクーラーついてるし。

下ろした旧エンジンは再度ばらばらに。
シリンダー周辺
ヘッドまわり
クラッチ一式

これが復活予定のラメ腰下。

ところが、分解過程で気付いてしまった。ヘッドガスケットが表裏逆に組んであったのだ。ひょっとしてこれで圧縮漏れ?あるいは冷却水が微妙にシリンダーに進入?それでなのか?よくわかりませんがそれ以外にミスはなさそうです。よくわからないまま再度組み立てします。

ラメ腰下をフレームに搭載、なにも付いてないこの状態だととても軽い。
オイルパンの中を下から見上げた図。ひっくり返せないので搭載してから寝そべってガスケットはがしです。カスは顔の上に降ってくるし、腕はだるいし・・。
ベースガスケット。2KRは紙製、3LNは金属です。ひょっとして2KRに3LNのを使うと圧縮あがるのか?

コレが疑惑のヘッドガスケット、HEAD、の印刷がある側が上向きのはずですが逆でした。しかしこれでかからなくなるのかな?機会があったらまた逆に組んでみて実験してみましょうか。

再度シリンダーヘッド搭載

セルモーター固定のネジを途中で折ってしまいました。仕方ないので折れた先にポンチで凹みをつくり、ドリルでほじほじ、穴が微妙にズレてしまいましたがタップでネジを切って回復、30分のロス。

セルモーター側も穴のズレに合わせて固定の穴を長穴加工しました。マネしてはいけません。
セルモーターを入れ替える必要はなかったんですけどせっかく黒く塗ったので2KRのセルを使いたかったんですよ。それでラメ腰下からセルを取り外そうとして10mmボルトを緩めるときにぬるっ、ぼきっ・・・・。余計な手間が増えていきます。いったい直しているのか壊しているのか・・・。
なんとかセルモーター装着

クラッチ装着


ピックアップとオルタのコイル。右がラメ、左が2KRです。微妙に違ってますね。3LNはEXUPモーターの駆動とか電気食うので発電容量を増やしてるんですかね。ちなみに2KRフライホイールに3LNコイルははまりません。通常は取り替えるならフライホイールごと交換すれば使用可能なはずです。今回はカバーを入れ替えて3LN用を装着、割れてますけど、黒く塗ったし・・・。

コイル固定のネジまで微妙に違います。上が3LN下が2KRです。どんな意味があるのか不明です。

無事発電機装着。
全てをはぎとった旧腰下。余りモノ組み付けて保管です。


組みあがり、こんな苦労はしたくないけど腰下も3LNになったからいいか。ちなみにカムは3HXのを組んでみました。疑惑のガスケットはひっくり返して再利用。あとでちょっと後悔するハメになりましたが・・・。


そして、イグニションON、キルスイッチON、ジジジジ(燃ポンの音)、きゅるきゅるきゅる、ぼびっ・・・、お、いけそう

きゅるきゅるきゅる、ぼぼぼぼぼ・・・

あーかかったー。


ナニが悪かったんでしょう。きっとガスケットですね。あとは怪しいところはなかった。腰下が原因ってこともなさそうだし。正確には旧腰下で組んだエンジンが普通に動けば犯人はガスケットと考えることにしましょう。

しばらく暖気、オイルや冷却水のモレをチェック。

ををっ、シリンダーとヘッドのあいだからタラーリ、タラーリ。クーラントがもれてきます。ふき取ってみると、出てくるのはピンホールのような隙間、あーガスケット新品使っとけばいかった。

新品のストックはあったのに・・・。まあ大丈夫だべし、と再利用したのが悪かった。
しかし、もう組みなおすのはイヤダ。大したモレではないし、冷却水足しながら走る?ケミカルのモレ止め?
いや、やっぱり臭い物にはフタをしろ、でしょう。


オーバーヒート寸前まで水温をあげて、漏れてくるクーラントがシリンダーの壁ですぐに蒸発するくらいまで熱くします。

そのあとにエンジンを切って冷めてくるときに冷却水路が陰圧になるときを見計らって耐熱のシール剤を山盛り。

余分な分をふき取って硬化を待ちます。

半日後に再始動、見事にモレはなくなりました。水道水入れて水温上げてみたりしましたが大丈夫そうです。でも、これもマネしちゃいけませんョ。


一時間くらい6速3000回転で後輪を回してからタペット調整とキャブの同調、どちらもほとんどイジる必要はありませんでした。3−4番を少し合わせて終了。イオンもなく非常にきれいに回るエンジンのようです。高回転はまだわかりませんがやっぱりラメエンジン自体はモノとしては悪くないようです。しかしだいぶんいい加減に組んだエンジンなのにきれいにアイドリングします。私ごときが組んだのでは、丁寧にやっても、いい加減にやってもその違いがエンジンの素性以上には現れてこないってことなんでしょうかね。でもヤマハのこのエンジンはかなり精度のある頑丈なエンジンであることに間違いはないようです。

次は外装かな、後輪が白で前輪が金で気に食わないから前輪を白ホイールに入れ替えましょか。どこから行きますか。
ウインカーなんかも付けなきゃいかんですね。

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