06.9.22 計測と下処理

よくよく見ればちょっとづつ違いました。ダストシールのアシの長さ、ピストン先端のテーパー形状など、仕方ないのできっちり計測して検証です。ある程度の誤差は許容できそうなのでノギスで1/10ミリまでとしました。

スライドメタル、右がラメです、厚みがちがいますね。外径は一緒、互換はナシ。インナーチューブに付属するのでRZ用が必要です。

 

一見同じかと思ったら底の形状が違うテーパースピンドル、コレは計測の結果、内径と高さは同じでアウターに接触するのでFZR用を使用します。

 

精密な計測図面です、どーだ精密そうだろ、いつもこんなカンジで困ったら紙に書いて気付いたことをメモしながら進めていきます。いくつかの車種の部品を組み合わせるときはアタマのなかだけでやってると混乱してしまいますので紙に書きます。区切りがついたら壁に貼り付けるかファイルして最後に必要な部品をオーダーして組み上げと相成ります。左下に必要な部品が列挙してあるのだ。右下に組み上げる際に必要なメモが書いてあるのだ。あまりに上手な絵ゆえにハズかしいので読めない写真にしてみた。

 

パーツ構成が決まったので下処理です。サンドブラストキャビネットです。ストレート(雁来にある安物工具屋さん)のセールで年末に安く買いました。エアーとともに砂を高速で吹き付けて錆や塗装をはがしちゃうモノです。砂の種類を変えることによってサンドペーパーの80から200番くらいまでの間で荒さを変えられますが今回は錆び落としと塗装落としが目的なので80番のアルミナサンドという一番荒い奴を使います。表面を荒らしておくと塗装の食いつきもよくてできあがりがきれいになります。

アルミの虫食い錆でこんなになっているアウターチューブが

こんなカンジに仕上がります。この上にサーフェーサーを吹いてから色を載せていきますが、今回はここまで。他の色塗り部品のスイングアームとかフレームとかの下処理が終わってから同時に塗装に入ることにしましょう。適当に油でも塗って錆びないようにしてから保管しておきます。

反対側とくらべるとこんなに雰囲気が違います。この上にクリアー塗っても面白いんですけどね。

そんなわけでフロントフォークの部品構成は終了。塗装が終わったら組むことにしてそのまま保管です。次はスイングアームの予定。

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