07.02.26
本日はクラッチを中心に各クランクケースカバーを外して掃除、オーバーホールです。公道を走ることを前提に不安材料の払拭が目的で異常があるからやるってもんでもないです。とはいえ、エンジンを塗装するにあたって、カバーだけを別に塗装できれば少しは仕上がりもマシだろうって考えたわけですな。


ほんとはフライホイールマグネットも外そうと思ったんだけど固着してて取れないのでgenerator/pickupはそのままでクラッチのオーバーホールです。どんどんばらします。


アウターも少しだけ磨耗がありますが段付きというほどではないです。修正もいらないですな。
しかしこのプライマリードリブンギアの重いことったらないです。


インナーもきれいですな。これまた修正の必要なし。やっぱりトルクの少ないエンジンのパーツは痛みが少ないです。とはいえ、ヤマハの90年代前半までのクラッチは潤滑が少なかったり、軸受けのベアリングの強度が弱かったりの問題の多発する領域ですので油断は出来ません。


プレートもOKです。厚さも基準値内です。ある程度の距離を走っているためでしょうか、打ち抜きのバリもありません。


これが当該機種でもよくダメになるベアリングです。磨耗やがたはなさそうですが一応新品のストックがあるので交換です。ここがダメになるとクラッチ周りからガラガラとうがいのような音がします。2万キロ以上で要注意です。


確認作業終了です。特に問題なし。


クランクケース側にダウエルピンが固着してやがりました。無理やり引き抜いてポイです。この辺は安いので新品交換です。少しだけグリース塗ってから組めば固着なんかしないのにねぇ、ヤマハさんってば。


中にごみが入らないようにしてスクレーパーでガスケットを削り落とします。手を切らないように要注意。

どろどろだったクラッチケースカバー、洗ってみますと傷だらけ。どうせブラストして塗装すっからいいんだけどね。


セルモーター周りも外してお掃除、エンジンは黒にしようと思ってますがどうせだからセルモーターも塗装しちゃおうかな。


ウォーターポンプまわりです。左のパーツがベアリングで軸受けして内側がクランクケース内、外側がインペラがついて冷却水路ですがその間のシールが特殊で、SSTがないと交換できません。ここはいじったらはまります。以前完全に壊してしまったことがあります。重症な漏れ以外は手を出さないほうが無難な部分です。ですがここが逝かれたエンジンは見たことがないのでまあ大丈夫でしょう。以前はあまりにシールが外れなくて大きさの合うレンチのコマをあててプレスで押したらハウジングごと割れてしまいました。それ以来、この手の半分嵌め殺しのシールに手を出すのは止めました。いかれた時は迷わず内燃機屋さんに駆け込むことにしています。

さて、これから各カバーをブラストしてそろそろ塗装の準備かと思ったら帯広からヘリが飛んでくるそうで、ここで中断です。

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