06.9.21 続き;反対側の巻

最初に左からやったのはトップキャップを外したときに左の方が錆がひどかったんですな、だから左がはずせれば右もとれるじゃろ、という見込みだったんです。つまりは左がはずせなければラメフォークの再利用はあきらめてさっさと換装にいく積もりだったんです。だから逆側は前回のような苦労はせずにホイホイと終わらせる予定だったんす。大誤算でした。

銀色のユニクロメッキが残っていてこっちはまだマシにみえました。ところがどっこい、はずれません。556とかラスペネとかシリコンスプレーとかおおよそ効きそうなケミカルをしゅーしゅー吹いて鉄のぼっこをあてがって力一杯ハンマーでシバくこと100回以上、キャップの底が変形してきてもまだとれませぬ。そこで

 

あきらめました(泣

 

 

しかし片側だけではどーしよーもないので、ウチに来てからさっさとはずしたまま放置プレー続行中の壱号車のノーマルフォークをばらすことにしました。

こちらはトップキャップはすんなり外れました。錆びもそれ程でもない。左が壱号車のもの、右が前回はずしたラメの左側。

インパクトで底にあるヘキサゴンボルトをはずします。普通に回すと中のピストンとインナーチューブがともまわりしてはずれません。いっきにインパクトでトルクをかければゆるんで外れます。そしてオイルを抜いてインナーチューブをオイルシールごと引き抜けばバラバラになります。写真は壱号車の放置フォークです。

ところが、

今度はオイルシールが抜けない、どんなに力任せにごんごん引っ張っても抜けない

ぬけない

抜けない

ぬけない

抜けない

仕方ないのでラメのトップキャップをはめたまま底のヘキサゴンをゆるめてインナーチューブを抜きます。これは比較的すんなり抜けた。これでスプリングと内部のピストン他は壱号車、アウターはラメということで何とか部品は揃いました。ここまで2時間、やってらんねー。

そんなわけで本日のゴミ、キャップの取れないインナーチューブとキャップは取れたけどオイルシールの抜けないフォーク、どーやって捨てたらいいんだろ?燃えないゴミじゃもってってくれないよねぇ・・。

気を取り直して各部品の洗浄をして乾燥させます。ちなみに下に敷いているのはウチのおいぬ様のおしっこシートです。結構吸収もよくてホコリも出ないのでオイルの出そうな作業の時とかに下に敷くのによいです。

これがラメ+壱号車の部品、トップキャップが3つあったり、ダストシールが3つあったりする。

こっちがRZRのモノ、こちらの方がはるかにバラしやすく、内部の部品もコストがかかってます。一般に同時代の2stと4stを較べるとエンジンの部品点数が2stの方がはるかに少なく、エンジンにかかるコストが低いのでしょう、車体回りは2stのモノがグレード高いことが多いです。それにしてもFZRのフォークはダメダメです。内部はコスト押さえまくり、そのためにOHもえらく大変な構造です。ちょっと油面あげよう、とかとてもほいほいやる気になれるものじゃありません。エア圧の調整もできるし、ダンパーのピストンも複筒になっていて構造の変更で特性も変えられます。やっぱりニコイチしかありません。

でもってバラした後になってパーツリストの確認です。ヤマハの品番は先頭の文字列3文字が車種別です。1HXはFZ250フェザー、2KRがFZR250でし。ちなみに丸を付けたのは私ではなく、以前バイク屋にあった頃に付けられたモノと思われます。このパーツリストは知人が東京でバイク屋を廃業するときにハゲタカしてタダでせしめたものです。役に立つときがあるもんですな。

よくよく品番を眺めるとどうやらRZとはずいぶん違うみたい、ということは各部品の正確な採寸と現物あわせが必要らしい、あーめんどくさ。でもせっかくバラすんだからただオーバーホールするよりは更に上を目指したいんですな。でもまずはノーマルに準じた形でいきます。訳がわからなくなりそうなモンで。

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